【韓国ゴルフ強さの秘密Part2】韓国に行き学んで来ました！
韓国選手の強さの秘密を韓国に直接行き学んで来ました！
そこには日本とは違う考え方や練習方法、環境、経済的な影響、気候、元々の国民性が関係していることがわかりました。
日本の女子ツアーや男子ツアーで、私の教え子の選手達が韓国の選手達と戦いますが、わずかな差で韓国選手が上回ることが多いのです。
それと韓国選手達の表情をみていると、真剣な表情の中にどことなく楽しそうな表情を感じ、ゴルフと言うスポーツでアマチュアゴルファーの方々を楽しませてくれるシーンを多く見かけます。そしてスイングの美しさも韓国ゴルフの魅力です。
そこで今回、私は日本のプロゴルファーと韓国のプロゴルファーのプロ育成方法や環境に興味を持ち、学びに行くことしました。この度、韓国の勉強の旅にご協力いただきました多くの方に感謝しております。本来企業秘密で教えてくれない、韓国の練習内容や教育機関の見学や韓国メソットのインタビューをさせていただきました！
【韓国で勉強させて頂いたところは3ヶ所】
① GOLFZON ZOIMARU (世界最高峰の最先端機関)
② JOONGBU UNIVERSITY (韓国でもゴルフで有名。数えきれない数のプロを輩出しているゴルフの名門大学)
③ イボミ選手のご家族が経営するインドア施設 (日本でも大活躍したイボミ選手のご家族に会ってきました)
【韓国ゴルフの強さの秘密Part2】
韓国ゴルフの強さの秘訣の一つの理由は気候にありました。
韓国の緯度は日本で言うと北海道とほぼ同じなんです。日本では北海道出身のプロ少なく、沖縄出身のプロが強いのは有名です。
北海道出身
男子プロ 高橋勝成
女子プロ 藤田光里 小祝さくら 吉川なよ子
女子は以上のように有名選手は出てますが、あれだけ自然が多くゴルフ場も多いのに有名選手が少ないのは、やはり気候の関係だと思います。
北海道の冬はゴルフ場がスキー場に変わりコースに出ることができないのが現実です。1月〜4月までの4ヶ月間はクローズのコースが多くゴルフはできません。その間ゴルフができるとしたら、インドア練習場か自宅での素振りしかありません。これは韓国も同じことが言えます。北海道と韓国の緯度はほぼ同じですから。
以上のことから冬ラウンドできなくなり、練習量もラウンド数も減る日本の北海道の環境でプロゴルファーを目指すのは難しいことがわかります。しかし北海道と同じような冬の気候の韓国は強いプロがたくさん出るのはなぜでしょうか？矛盾しますね？ここに韓国ゴルフが強くなった韓国の気候にあった練習環境の工夫に秘密があるのです！
韓国ソウル夏は東京と同じ暑さで、冬は北海道と同じ寒さ。韓国ソウルはゴルフをする環境としては辛い環境と言えます。
更に降水量にも注目してみましょう。7、8月は東京の倍の降水量です。
韓国ソウルでまともにコースに出れるのは5、6、9、10月の4ヶ月間だと言うことがわかります。
このことから韓国はゴルフをする上で、物凄いハンディーを最初から背負っていることになります。
それなのになぜ韓国ゴルフは強くて良い選手が多いのか？
韓国選手の特徴を見てみましょう！
韓国選手→ほとんどの選手が綺麗なスイング
日本選手→個性的なスイングの選手が4割
個性的なスイングが悪いとは言いませんが、韓国の選手達はスイングが綺麗でスラッとした体型の割には飛距離も出る。完成度の高いスイングをする選手がビックリするくらい多いのは有名です。
ではなぜ韓国選手のスイングは綺麗で完成度の高いスイングをするのでしょうか？
それがついにわかりました！
日本と韓国の練習環境の違い！
世界と韓国の練習環境の違い！
それは自分のスイングを打つたびに確認できる環境で練習しているからだったのです。それがインドアのシュミレーションゴルフなんです。韓国のシュミレーションゴルフは性能が良く、ラウンドができるモードだけでなく打つたびにスイングが動画で確認できるのです。
多くの日本のゴルファーは自分のスイング動画を毎ショット撮り確認する人はほとんどいません。特にアウトドアの練習場もラウンド中も動画をほとんど撮ることはありません。今日も私は自分のレッスンでアウトドアの練習場に来てますが、150打席ある打席が満員でしたが、誰一人として自分のスイングを動画で撮ったり、鏡の前でスイングを確認する人はいませんでした。しかしこの韓国製のシュミレーションゴルフは毎ショット動画で自分のスイングを撮影してスクリーンに大きな画面で映すのです。これは嫌でも自分のスイングを見ることになります。
韓国ではこのシュミレーションゴルフが爆発的に流行っているのです。ソウルの街を歩くとビックリするくらいシュミレーションゴルフが多いのです。
シュミレーションゴルフが完備されてる施設数の日本と韓国の違い
韓国 → 5,500箇所
日本 → 500箇所
これだけの差があるのです！
そのシュミレーションゴルフの利用料金は1時間約2,000円ととても低価格な為、10〜30歳代の方も気軽にゴルフを楽しめる環境でもあると思います。若い世代がゴルフを楽しめることは、センスのある子がたくさんトーナメントに出てくるチャンスも増えると言う事です。
日本で1回ラウンドに行けば交通費も合わせると15,000円はかかります。アウトドアの練習場に行けば1回 約3,000円なので、一般のゴルファーは月に1回ラウンド、週1回練習場で練習をすると月に約27,000円です。合計でクラブを握る日数は5日となります。
［日本 一般ゴルファー］
ラウンド 月1回 15,000円
アウトドア練習場 月4回(週1ペース) 12,000円
合計 1ヶ月 27,000円
クラブを握る日数は月に5日 年60日
［仮に韓国のシュミレーションゴルフでずっと練習した場合］
27,000円分をシュミレーションで練習とラウンドをした場合、1ヶ月で13,5回行くことができます。
クラブを握る日数は月に13,5回 年162日
年間162回、毎ショットスイングを確認しながら練習・ラウンドするのと、スイングをほとんど確認しないで年間60回、練習・ラウンドするのはどちらの方が、スイングが良くなるでしょうか？
もう言うまでもありませんね。
今回私が見学に行きました、GOLFZON ZOIMARU のエリートゴルフアカデミーの選手達は毎日シュミレーションゴルフで練習しています。
エリートアカデミーの選手達の1日の練習スケジュールと日本の選手の練習スケジュールを比較してみます。
［エリートアカデミーの選手の1日］
9:00〜 アウトドア練習場でショット練習
12:00〜 昼食
13:30〜 天然芝のアプローチ練習場にてアプローチ・バンカー・パター練習
16:00〜 シュミレーションゴルフでコーチのレッスンと練習、スイングの確認 又はトレーニング
18:00〜 夕食
19:30〜 シュミレーションゴルフでコーチのレッスンと練習 又はトレーニング・ストレッチ・マッサージ
※月に約7回午前中にラウンド
※冬はシュミレーションゴルフ練習がほとんどで、室内に大きなパター練習場もありそこでパター練習
［日本の選手］
8:00〜 練習場にて練習
9:00〜 17:00 ラウンド
17:30〜 18:00 アプローチ・パター練習
19:00〜夕食
21:00〜ストレッチ
※日本選手にはシュミレーションゴルフの練習はほぼない
シュミレーションゴルフを使う練習を取り入れる。これがあの綺麗な良いスイングになる韓国と日本のゴルファーとの最大の違いです。日本のプロゴルファーもプロを目指すジュニアゴルファーも韓国の選手達とは違いインドアでシュミレーションゴルフを使わずに練習しています。
何で韓国はシュミレーションゴルフがたくさんあるのでしょうか？それは気候が関係しているのです。冬は寒く雪が降りラウンドできない期間が長い為、シュミレーションゴルフでラウンドするしかありません。そして夏は暑くて雨が多い、夏もインドアでシュミレーションゴルフをするしかありません。その為自然と基本スイングの形成が完璧になり、あの韓国選手達の綺麗で完成度の高いスイングが完成するのです。
日本の気候では1年中ラウンドができるので、プロやプロを目指すジュニアゴルファーはインドアでシュミレーションゴルフをしないのです。そこに大きな差が生まれるのです。
日本のアウトドアで練習している方を見て下さい。正直言いましてスイングの完成度は物凄く低いです。それをしかも何年も何十年も続けてしまうのです。悪い癖が付き直らなくなるのは当然のことです。皆様も韓国を見習って冬と夏は特にシュミレーションゴルフでスイング形成をしっかり行うことをオススメ致します。
韓国はシュミレーションゴルフのおかげで一般のアマチュアゴルファーもビックリするくらいスイングが良いです。
まだまだ韓国の強さの秘密がありますので次回【韓国ゴルフ強さの秘密Part3】韓国に行き学んで来ました！でお話致します。お楽しみに！
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